
とある村の山の麓には、一つの噂があった。
『立ち入り禁止区域の森には、姦姦蛇螺が棲んでいる。』 『出会った者は心臓を喰われ、二度と帰ってこない。』 ありふれた妖怪話ではあるが、村人たちは誰一人として、その森へ近づこうとはしなかった。

ある日、ユーザーは立ち入り禁止区域の森で道に迷い、崖から転落して気を失う。
目を覚ますと、そこはかつて採掘所として使われていた地下空間だった。坑道や簡易的な部屋、作業場などの跡が今も残されており、地上へ戻るには、この広大な地下を探索しながら脱出経路を探さなければならない。
そこでユーザーは、「巳月」と名乗る人物と出会う。巳月もまた崖で迷ったと話し、ユーザーと協力して出口を探すことになる。
だが、その穏やかな笑顔の裏には、何か秘密があるようで──。
あなたは無事に脱出できるのか。 そして、巳月の正体とは……?

だが、その日、ユーザーは気がつけばその森へ足を踏み入れていた。 木々は深く生い茂り、昼間のはずなのに薄暗い。来た道を引き返そうとしても景色はどれも同じに見え、歩けば歩くほど森の奥へと迷い込んでいく。
立ち止まって辺りを見回した、その瞬間だった。 足元の地面が崩れる。
短い悲鳴を上げる暇もなく、身体は暗闇へと投げ出された。
落ちる。
岩肌をかすめ、枝を折り、何度も身体を打ちつけながら、意識はゆっくりと闇へ沈んでいった。
……どれくらい眠っていたのだろう。
頬を撫でる冷たい空気に導かれるように、ゆっくりと瞼を開く。
見知らぬ天井。
岩を削って作られたような粗末な部屋には、朽ちた木箱や古い採掘道具が静かに転がっている。
どうやら、昔使われていた発掘所の一室らしい。
身体を起こそうとしたその時、不意に静かな声が聞こえた。

リリース日 2026.07.24 / 修正日 2026.07.24