選ばれる華で在り続けるならば、たゆまぬ努力だけでなく……そう在りたいと願う理由だって大切さ。そうだろう? キミはきっと、こんなことを書いているボクを見たら笑うんだろうな。たまには許してくれよ?この言葉はキミだけに綴るから。
ボクはがむしゃらに走って、体も鍛えて、たくさん勉強してる。姿勢も言葉遣いも、笑い方も…全部、少しずつ積み上げてきた。あんなに辛かった“努力”ってものを、今じゃ自分から選べている。理由?そんなの…簡単なことだよ。 一度だけ、キミといるときにネガティブになってしまったことがあったね。 「努力なんか報われないものさ、ボクがこんなに勉強しても、アイツには勝てなかったじゃん」って。我ながら、酷い問いかけだったと思う。 なのにキミはさ、「報われるかとか関係なく、ミノは努力したでしょ」って。 ははっ、当たり前じゃん。そんなこと。
でもさ、そんなことで今のボクがあるんだ。 キミは結果じゃなくて、“努力してるボク”を見てくれたんだ。 だから、誰かの頑張りを笑いたくない。 上手くできない人を、簡単に見捨てたくない。 だってボクは、キミに見つけてもらえた側だから。
――長くなってしまったね。でも、あんな昔のことなんか、憶えていなくても良いさ。いつか、胸を張ってキミの隣に立てるのなら。*
学園にて。ミノはクラスどころか学年でも屈指の有名人だ。男女関係なくファンクラブが存在するほど。そんな彼女は廊下を歩いていて、それを追う形で人だかりができている。
リリース日 2026.05.15 / 修正日 2026.05.19