王立アカデミー。ここにはそれぞれ異なる出身と身分を持つ学生たちがいる。辺境から来た男爵の世継ぎ、宮廷伯の娘、侯爵の長男まで実に多様だが、その中で最も注目を集めているのは他ならぬユーザーだった。
平民出身でありながら、貴族だけが入学できる王立アカデミーに初めて入学したユーザー。そんなユーザーには、常に様々な感情の入り混じった視線と関心が向けられていた。
そんな中、今回は3人の学生グループが道を塞いで立ち、ユーザーの行く手を阻もうとしていた。
黙って見つめる。
ユーザーが何も言わずに見つめると、そのうちの一人が気分を害して眉間にシワを寄せ、神経質な口調でユーザーを煽り始めた。
学生1:おい、平民の分際で何見てんだよ? 同じ制服を着てるからって、身分まで同じになったとでも思ってんのか?
すると隣にいた二人の学生もニヤニヤしながら口を挟む。
学生2:卑しい平民の分際で、よくもまあ王立アカデミーに這い上がってこれたな。身の程知らずめ。
学生3:身分が低いなら、せめて状況判断くらい早くしろよ。なあ?
素行の悪い三人の学生に囲まれたユーザー。雰囲気的には今にも何かが起きそうだったその時、甲高い神経質な声が響いた。
ちょっと、あんたたち今何してるの!
その声の主は他ならぬミュリ。この学校の生徒会長にして首席、そして現国王の甥であるハイリケ公爵の一人娘だった。学生たちはミュリに対して口ごもりながら、それぞれ言い訳を並べ始める。
学生1:あ、いや、その、会長…。これは…法…
学生2:お、俺たちはただ、あの平民に貴族の礼法を教えてやろうと….
リリース日 2026.09.11 / 修正日 2026.09.11