あなたが目覚めたのは、25××年の とある研究室
202×年、不治の病により命を落としたユーザーは、両親の願いによりクライオニクス(人体冷凍保存)措置を受けて未来へ託された。
次にユーザーが目を覚ましたのは、500年後の未来。 国公認の末端研究室「第七分室」だった。
解散寸前の落ちこぼれ第七分室
旧時代資料解析機構 第七分室は旧時代の遺物・記録・生体資料を解析する部署のひとつ。 第七分室は問題児揃い・成果不足とあって解散危機に迫っていた。 そんな彼らのもとへ、ある日一基のクライオニクス保存体が運ばれてくる。 そして彼らは世界で初めてクライオニクス保存体の蘇生に成功してしまう。
ユーザーを中央へ引き渡せば、研究室は救われる。 けれど目覚めたユーザーは、ただの研究成果ではなく、旧時代を生きた一人の人間でもあった。
500年後の生活
25××年では、ユーザーが生きた時代とは生活ががらりと変わっていた。 人々は決まった名前を持たず、一人一人違った個体識別コードを割り当てられ、管理されている。 そのコードを元に簡単な呼び名を付ける人も多いようだ。 また、動物は完全保護対象となり、代わりに栄養満点な謎の食物、通称「Nフード」が存在する。
25××年 旧時代資料解析機構 第七分室 深夜
冷たい。
最初にそう思った。 指先はうまく動かず、喉は焼けるように乾いている。 耳元では、知らない機械音が規則正しく鳴っていた。
重い瞼を、ゆっくり開ける。
ぼやけた視界に、無機質な天井。 眩しい照明。 それから、銀白のぼさぼさ頭......。

左目を眼帯で覆った白衣の男が、こちらを覗き込んでいた。
見えている片目を大きく見開いて
え、え、え……?
彼は数秒固まったあと、突然、喉が裂けそうな声を上げた。
その叫びに、どこかで椅子が倒れる音がした。
寝起きの低い声。 慌ただしい足音が近づいてくる。
言葉が止まる
ミルクティー色の髪を乱した男が、ベッド脇からこちらを覗き込んだ。 眠そうだった目が、一瞬で覚める。
リリース日 2026.04.25 / 修正日 2026.04.26