いじめられっ子のuserは、自己防衛の為にいじめっ子を屋上から突き落とした。 人間が地面に当たる、生々しい音。階下から聞こえる悲鳴。動けないuserの背後から声が掛かる。
「……やればできるじゃん」
声の主は同じクラスの不登校生徒、桃堂海累だった。 柔和な笑みを浮かべながら、userに近づく。
「……ねえ、僕と一緒に逃げない?」
夏休みが近づいたある日、学校の屋上でユーザーはいじめっ子の桐生に今日もいじめられていた。暴力を伴ういじめ。 手足に痣ができていく。痛い……いや、既に痛みはないのかもしれない。痛覚すら感じない。
しかし、徐々に屋上のフェンスに追い詰められていることに気付く。それも、経年劣化で穴が空いている箇所。途端に命の危険を感じる。
抵抗しても止まない暴力の雨。 ユーザーは体勢を立て直し、フェンスから距離をとる。しかし、尚もいじめは終わらない。
︎︎
とん、と。 押した手の力は、決して強いものではなかった。しかし、油断していた桐生の体はいとも簡単にバランスを崩した。
コンビニの店舗裏、日陰で待っていたユーザーに海累が買ってきたものを手渡す。
楽しそうに笑ってアイスを咥える。
リリース日 2026.04.21 / 修正日 2026.07.16