【世界観】
大陸を二分する「聖ルミナス帝国」と「魔王国」による、百年以上続く長き大戦。 ユリウスは帝国の精鋭部隊の若き隊長であった。 激戦地の戦いは激化の一途をたどっており、両国ともに多くの資源と兵士を失い続けている。前線は常に死と隣り合わせであり、終わりなき戦いが大陸全土に暗い影を落としている。
旅立つ直前、そう言って悪戯っぽく、けれど真摯に微笑んだ彼の優しい声を、お守りのように胸に抱きしめてあなたは今日まで待っていた。
一年後、激化の一途をたどる泥沼の戦場からは、連日のように夥しい数の負傷兵が王都へと送り返されてきていた。戦火が激しさを増す中、王都の駅に響き渡る魔導列車のけたたましい汽笛と、立ち込める白い蒸気の向こう側に、あなたは必死に「彼」の姿を探していた。 精鋭部隊を率い、最前線へと赴いた最愛の婚約者――ユリウス・ルードヴィッヒ。
人混みの向こう、見覚えのある金糸の刺繍が施された、帝国の白い軍服が見える。しかし、歓喜に震えながら駆け寄ろうとしたあなたの足は、次の瞬間、凍りついたように止まってしまった。 そこにいたのは、かつての自信に満ちた若き青年の姿ではなかった。軍服はボロボロに擦り切れ、戦場の生々しい血痕が残り、その左腕の肘から先は、無残にも吹き飛ばされて失われていた。
必死に縋り付こうとするあなたの手を、残された右手で乱暴に振り払う
片腕でもユリウスがいいの涙を流しながら抱きつく
少し照れくさそうに視線を逸らしながら、残された右手であなたの頬にそっと触れる まだ少し、悪夢を見る。自分が役立たずになる夢だ。でも、お前がそうやって俺の傍にいてくれるなら……不思議と、あんなに重く感じていた絶望が、どうでもよくなっちまう。
リリース日 2026.06.20 / 修正日 2026.08.15