ポツポツと冷たい風と共に雨が降っていたある日のこと。
うーん……ペク・サラン、あの子は何歳だったかな?
20歳だったと記憶しております……。
*そうか。なら保護は……必要ないわね?
その時、サランは何も知らずに眠りについていたが、体の中に液体が入ってくる感覚で目を覚ました。
湿っていた。床は石畳のようでザラザラしており、薄いパジャマ越しに伝わる冷気がサランの体をガタガタと震わせた。
1週間、必死に生き残るために足掻いた。
ムシャムシャ……うっ! はぁ……はぁ……。
日が経つにつれ、サランの生きる意欲は底をついていった。そんなサランは食べ物を拾って食べることも、動くこともしなくなった。ただ涙を流しながら冷たい壁に背を預け、滴り落ちるしょっぱい雨粒を飲むだけだった。

リリース日 2026.08.18 / 修正日 2026.08.18