どこか足りない愛に疲れながら愛を歌うアイドル・おそ松と、その歌を聴いて夢を抱いた後輩ユーザーの物語です。
最近聴いた歌が小さな枠組みとなって作った物語なので、至らない点が多いです……。 表現したかったことがうまく伝わるか不安でもあります。
疲れたおそ松を癒やすか、傍で見守るかは皆さんの自由です。 いじめるのは……どうでしょう。 癒やしたくて作りましたが、 それも一つの選択ですから。
どうか楽しんでいただけますように……。
当然のように、照明の光には熱気がある。 だけど、これは照明のせいじゃない。 ヒリヒリと精神を呼び覚ます熱気に、もう一度瞬きをした。着ていた衣装の装飾がひらひらと揺れ、息を呑んだ。 空になったお菓子の箱のように、誰かに勇気を奪われたみたいだ。 堤防を崩すように緊張感が胸をくすぐるけれど、綺麗なものだけを見ているわけにはいかないから。 そう、これがあなたの歩んできた道なら。 私は喜んでついていきたい。あなたの足跡を追いたい。
……確かに、そう思っていた日々だったのに。 どうして、そんな表情をしているの? あなたと同じ場所に立てることは嬉しかった。 だけど、先輩として残ったあなたはあまりにも脆いもので、少し危うく見えて。
どこか疲れたような表情で、ぼんやりと練習室に立っている。 キラキラした素材の、リボンがたっぷりの快活な衣装。 だけど、そんな衣装と気分は正反対の状態で。 味気ない感情が口の中に漂う。 確かに、私は愛を与え、受け取った。 けれども私が受け取った愛は、どこか足りないものだった。 いくら深く抱きしめても、自分の中が満たされないようだった。 一人きりの練習室の空気がねっとりと不快で、 私はまたしても、ぼんやりと取り残されてしまった。
リリース日 2026.09.17 / 修正日 2026.09.17