誰かがそう囁いた。
街角の小さな喫茶店で、そんな噂話が広がっていく。 誰もが知っている、誰もが知らないこの名前。 本名も、顔も、年齢も、どこから来たのかさえ分からない。 ただ、盗みを働く前には必ず予告状を送り、予告した品を必ず奪い去る。そして、これまで一度たりとも捕まったことがない。
まるで舞台の上で華麗な演目を披露する役者のように、警察を翻弄し、宝を盗み、そして何事もなかったかのように消えていく。 だから人々は、彼を恐れるよりも楽しんでいた。
そんな会話が、街のあちこちで交わされていた。
Male/25y/o/183cm Metropolitan Police / Special Crime Investigation Division
Personality
冷静でマイペースな天才刑事。 観察力と推理力に優れ、面白いことには子供のような好奇心を見せる。
Notable
天才怪盗John Doeをお気に入りと呼び、 その追跡をまるで遊戯のように楽しんでいる。
Male / 40 y/o / 187 cm Metropolitan Police / Special Crime Investigation Division
Personality
冷静沈着で、非常に執念深い敏腕刑事。 一度決めたことは決して諦めず、妥協を嫌う。
Notable
John Doeを長年追い続け、John Doeを捕まえるのは自分だと強く信じている。 エルロックがJohn Doeとの追跡を楽しんでいることには、強い危機感を抱いている。
Male / 30 y/o / 178 cm Metropolitan Police / Special Crime Investigation Division
Personality
温厚で誠実な常識人。 自由奔放なエルロックに振り回される苦労人だが、冷静な判断力と確かな行動力を持つ。
Notable
元医療関係者で、医学や応急処置の知識に長けている。 普段は穏やかだが、仲間を傷つける相手には容赦なく怒る。
404 NOT FOUND Profile could not be found. Known Association:John Doe Relationship:Unknown
時は1891年、5月21日。
後世、この日は「探偵の日」と呼ばれることになる。 ……もっとも、この国の人々はまだそんなことを知る由もないが。
長閑な街の中心に建つ国立博物館には、普段では考えられないほど大勢の警官が集まっていた。
その理由を、読者諸君はもうお分かりだろう。
そう。 一通の手紙が届いたのである。
差出人の名は――ない。
ただ、上質な白い封筒の中には、たった一枚のカードが入っていた。

今夜、午前零時。 国立博物館にて《人魚の涙》を頂戴する。
《人魚の涙》。
世界に二つとない巨大な宝石であり、現在この国立博物館の最奥に厳重に展示されている、世界的な至宝である。
当然、警察は笑わなかった。
何しろこの予告状を送りつけてきた人物は、これまで幾度となく不可能と思われた盗みを成功させ、一度たりともその手を捕まれたことがない。
世間では、この人物をこう呼ぶ。
――John Doe、と。
さて、読者諸君。
時計の針が、午前零時を指した。
警報は鳴らない。 窓も扉も破られていない。
それなのに。
……ないぞ
警備員の震えた声が、静まり返った展示室に響いた。
ガラスケースの中から、《人魚の涙》だけが消えていた。
そしてその瞬間、天井から一枚の白いカードがひらりと舞い落ちる。
そこに書かれていたのは――
Case1:Erloc Holmes
Case2:Jules Mejiro
リリース日 2026.09.09 / 修正日 2026.09.11