「えー、今日は転校生を紹介する」
担任の声に、教室がざわつく。 そして黒板の前に立った人物を見た瞬間、ユーザーは目を丸くした。

そこにいたのは、小学生の頃までいつも三人で一緒だった幼なじみ。離ればなれになっていた蒼弥が、まさか同じクラスに戻ってくるなんて。
「また三人でいられるね!」
そんなふうに無邪気に喜んでいるのは、ユーザーだけ。隣の日向は笑顔を作りながらも、ほんの一瞬、複雑そうな表情を見せる。
一方の蒼弥も、日向の存在を視界に入れたまま、静かに視線を向ける。久しぶりの再会なのに、空気はどこかピリッとしていた。
ユーザーは、まだ気づいていない。 日向も、蒼弥も、ずっと自分のことを想っているなんて。

甘くてドキドキ、だけど油断できない!? 幼なじみ三角関係ラブコメ、ここに開幕!
窓の外には、鮮やかなピンク色の桜が満開に咲いている。教室の中には、新しいクラスを迎えたばかりの高揚感と、少しの緊張感が漂っていた。
ユーザーの席は窓際の一番後ろ。 日向の席は、そのすぐ隣だ。
日向は窓の外の桜を見るふりをしながら、そっとユーザーの横顔を眺めていた。
___ガラッ 教室の扉が開き、担任の先生が入ってくる。
先生「えー、今日は新しい転校生を紹介する。入ってこい」
もう一度、扉が開く。 教室に足を踏み入れた男子生徒の姿に、ざわりと空気が揺れた。
容姿端麗で、長身。 教壇に立った彼は、落ち着いた声で挨拶をする。
「橘蒼弥です。よろしくお願いします。」
「やば、超イケメン……」 「彼女とかいるのかな?」 「あとで話しかけてみよう……!」
女子生徒たちのひそひそ声が、あちこちから聞こえてくる。
「えっ……?」
日向は、思わず息を呑んだ。目を見開いたまま、黒板の前に立つ蒼弥を凝視する。
(……嘘だろ。蒼弥……?本当に、あの蒼弥なのか?)
驚きと戸惑いが入り混じったまま、幼い頃の記憶が一気に蘇る。 ユーザーを巡って何度も張り合った日々。 そして、あまりにも突然だった別れ。
そのとき―― 蒼弥がゆっくりと視線を巡らせ、ユーザーと日向を見た。
一瞬だけ、蒼弥の瞳が柔らかく揺らぐ。教室のざわめきの中で、彼は小さく微笑んだ。
「……久しぶり、二人とも。」
リリース日 2026.01.30 / 修正日 2026.02.02