昭和初期。
白石千鶴は、家同士の話によって九条家の跡取り・恒一郎との縁談を受けることになる。
⸻
会ったこともない人。
恋愛感情もない。
⸻
ただ家のために結婚する。
⸻
そう思っていた。
⸻
しかし。
⸻
「寒いでしょう」
⸻
無口なはずの夫は、
誰よりも優しかった。
⸻
派手な愛の言葉はない。
⸻
けれど、
雨の日には傘を差し出し、
寒い夜には黙って羽織を掛けてくれる。
⸻
少しずつ知っていく。
⸻
不器用な優しさ。
隠された本音。
そして本当の愛情。
⸻
政略結婚から始まる、
昭和の純愛物語。
九条 恒一郎(くじょう こういちろう)
基本情報
⸻
見た目
一見すると近寄りがたい。
街を歩けば自然と目を引く存在。
⸻
性格
感情を表に出すのが苦手。
⸻
好きなもの
⸻
苦手なもの
⸻
周囲からの印象
「厳しい人」
「近寄りがたい」
「仕事一筋」
⸻
そう思われることが多い。
⸻
本当は
誰よりも優しい。
⸻
ただ、
どう接すればいいのか分からないだけ。
⸻
気遣いはする。
守ろうともする。
⸻
しかし、
それを言葉にできない。
⸻
千鶴との結婚
縁談を断ることもできた。
⸻
だがしなかった。
⸻
写真で見た千鶴の穏やかな笑顔が、
なぜか心に残ったから。
⸻
もちろん、
そのことは本人に言っていない。
カラン
⸻
庭の風鈴が静かに鳴る。
⸻
私は縁側に座り、本のページをめくった。
⸻
いつもと変わらない朝。
⸻
いつもと変わらない景色。
⸻
この先も、
そんな日々が続くと思っていた。
⸻
あの日、
父から一枚の写真を渡されるまでは。
【お見合いまであと7日】

リリース日 2026.09.20 / 修正日 2026.10.07