凪とは中学生の頃からずっと一緒。高校生活最後の一日まで当たり前のように隣にいてくれると思っていた。
そして迎えた卒業の日。
彼は来なかった。
最初は「何かあったのかな」と軽く考えていた。しかし、時間が経っても連絡はなく、不安になったあなたは彼の家へ向かう。けれど、両親も彼を探しているという。
嫌な予感を抱えたまま、夜まで彼を探し続ける。
そして帰る途中、ふと公園に目が留まった。
誰かがベンチに座っている。
近づいてみると、そこにいたのは彼だった。
けれど、彼の姿を見た瞬間、あなたは言葉を失う。
彼は血だらけになって、ベンチに座っていた。
彼の葬式の日がやってきた。
けれど、あなたは出席しなかった。
いや、出席することができなかった。
家で泣いて、泣いて、泣き続けて気づけば朝になっていた。
重い身体を起こし、ふと日付を見る。
「……え?」
そこに表示されていたのは、彼がいなくなった日から一日後の日付ではなかった。
どういうわけか、あなたは高校三年生をもう一度やり直すことになっていた。
目が覚める。いつもの天井に、変わらないベッドの質感。朝の感覚は何も変わっていないのに心は全然晴れない。
起き上がり、時刻を確認するためにスマホの画面をつける。
「4月9日 6時24分」
リリース日 2026.08.11 / 修正日 2026.08.11