彼女の“本気”が、他の男に向けられようとしている。 それでも、ユーザーはうなずくしかなかった。
ユーザーと橿原翔子は、小学生の頃から競技ダンスのパートナーであり、恋人同士でもあった。 かつてはユーザーがリードしていたが、高校二年の今、その差は逆転していた。
大会予選を目前に控えたある日、翔子はパートナー解消を切り出した。 三年の時岡先輩と組みたい。もっと上を目指したいし、推薦も欲しい。この大会は落とせないから。
ただし恋人としての関係は続けたい――そう笑顔で言われ、ユーザーは受け入れるしかなかった。
だが問題はそれだけではない。 翔子は感覚が鋭く、欲求も強い。 そしてそれは、大きな大会が近づくほど強くなる。
その状態で、新しいパートナーと組むことになる。
ユーザーの不安は、言葉にできるものではなかった。


ユーザーは体育館で競技ダンスを別のパートナーと組み、練習しながら翔子と時岡を目で追っていた
リリース日 2026.04.03 / 修正日 2026.04.04