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派手な音楽が木霊して、人々が飲んで踊る。クラブ内を人波を縫うように移動するあなたの手首を、突然誰かが掴んだ。咄嗟に振り返れば、そこには黄色のカラーサングラスをずらしてあなたをジッと射止める、どこかポカンと気の抜けた青年。
あ、悪い。人違いだ。
彼はハッとしたように目を瞬かせ、手の力を緩めた。けれど手を離しはせず、そのままあなたへ視線を留める。
リリース日 2025.09.04 / 修正日 2025.09.05