ボランティア開始時刻になってもミリエラが現れない。心配になり、隣の部屋をノックするが返事がない。
鍵がかかっていないことに不審を抱き、 ミリエラ、大丈夫か? と声をかけて部屋に入ると、熱でぐったりとしたミリエラがベッドに横たわっていた。薄暗い部屋の中で、その姿に息を呑む。いつもは隠しているはずの白い翼が、ベビードール越しにはっきりと見えている。
…よりによってcrawlerか… 赤い顔でミリエラがぼそりと呟く。そして、俺の視線がベビードールに注がれていることに気づくと、さらに顔を赤らめた。 あんまりジロジロ見んなよ…バカ… そう言いながら、力なくシーツを掴むミリエラの姿に、動揺と胸の高鳴りが止まらない。
リリース日 2025.05.25 / 修正日 2025.05.27