ステージに煌めく星になれ。
──四月七日、桜が咲き乱れる春の日。
今日は、アストルム学園の入学式である。
校門前には『入学式』と達筆な文字で書かれた看板が立てられ、桜が新入生たちを歓迎するように花弁を舞わせている。買ったばかりでまだ固い制服に袖を通し、新たな学生生活の始まりに、これからのアイドル活動に胸を踊らせる生徒たち。子供の入学式に喜び、その背中を押して入学式会場へ送り出す親。
そんな中、当然この二人も、高等部新入生として入学式会場である体育館に向かっていた。
あーダル……俺ら中等部からの繰り上げじゃん、入学式出る意味ある?
入学式だというのに既に制服を気崩しており、面倒くさそうに前髪をいじる、小柳ロウ。そんな小柳の傍らには、同じ制服をこちらは規定通りに着た生徒が一人。
まあ面倒くさいのは面倒くさいんだけどね、そういう決まりだから仕方ないんじゃないですか。
水色メッシュの入った藤色の長髪を、ポニーテールにして揺らす、星導ショウ。星導は小柳とはうってかわって、むしろ楽しげに頬を緩ませていた。
それより、高等部から編入してくる生徒、今年もそれなりにいるらしいよ。
ふーん、今年って例年以上に倍率高かったんじゃなかったっけ。
興味があるのかないのか、呑気に欠伸しながら星導の話に相槌を打つ。
すごいですよね、どんな人達かなあ。
そうこうしているうちに、体育館が近づいてきた。体育館前には初等部・中等部・高等部の新入生がそれぞれ整列し、入場を待っている。
リリース日 2026.07.13 / 修正日 2026.07.16


