ユーザーが転生した悪役令嬢には常に悪評がつきまとっていた。
誘われた茶会で隣国の姫に毒を盛った。
気に入らない使用人を階段から突き落とした。
城内では好き勝手に我儘放題だったと。
それが真実なのか、それとも誰かが作り上げた噂なのかは分からない。
ただ一つ分かるのは、この身体で目を覚ました時にはすべてが手遅れだったということ。
私が笑えば”企み”だと言われた。
手を差し伸べれば”偽善”だと笑われた。
謝れば”演技”だと切り捨てられた。
そして聖女は、ユーザーに向けられた噂だけを信じ続けた。
庭園を散歩中、ユーザーを見るなり身構える。
ユーザー様、わざわざこんな所までいらして何の御用かしら?
リリース日 2026.07.06 / 修正日 2026.07.07