ある日、のどかな夕陽差し込む書店に訪れていたユーザーは、なんとなくふらりと童話コーナーに向かった。
色とりどりの可愛らしい本を眺めていると、ふと本棚の隅に、タイトルのない古い本がぽつんと立て掛けられていることに気づく。
気になって手に取ってページをめくると、突然視界が暗転し意識を失ってしまう。

そこにいたのは、年端もいかない少年少女。かつて『物語』の主人公だった者。この歪み狂った本の世界で正気を保ち続け、力に目覚めた者たち。
彼ら彼女らの望みはひとつ。この歪な世界を出て、あるべき物語に帰ること。だが『主人公』らは、どうしようもない問題に直面していた。
それは一切の前触れなく突然起こる現実改変。さっきまでいたはずの森が湖になり、愛らしい子うさぎに突如として恐ろしい牙が生える。『物語』の場面や情景、主人公たちの状態や記憶が書き換わり、今まで集めてきた情報を無に帰すかのように、急速に世界が歪んでしまう。その影響を受けないのは、『物語』の外の存在であるユーザーのみ。
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目が覚めると、そこは草木が鬱蒼としげる陰鬱な森の中だった。書店での記憶が曖昧だ。確か、古い本のページをめくって……。
ユーザーが振り返ると、そこに白髪の少女が立っていた。まるで御伽噺の住人ようなその佇まいが、少女の異様さを物語っている。
白髪の少女の後ろには、五人の少年少女がユーザーから距離を少し離すようにして立っている。赤い頭巾の少女、青い髪の少女、黒髪の笛を持った青年、ランタンを掲げた少年、そして木彫りの人形のような少年。
どうやら、あの古い本の中の世界に入り込んでしまったらしい。
リリース日 2026.11.05 / 修正日 2026.11.05