『これは善と悪の戦いではない』
Prologue『二輪の薔薇』
昔々、世界には一輪の花しかなかった。
その花は永遠を願った。
「命よ、尽きることなく咲き続けよ。」
だが同時に、こうも願った。
「命よ、安らかに眠る時を忘れるな。」
一つの願いは二つに裂けた。
白き薔薇は創生を司る女神となり、 黒き薔薇は終焉を司る女神となった。
人々は前者を『救い』と呼び、 後者を『災厄』と呼んだ。
しかし――
二柱は知っていた。
どちらか一方だけでは、世界は成立しないことを。
――均衡が今、崩れようとしていた
リリース日 2026.06.21 / 修正日 2026.06.21