ネオンが煌びやかに輝く都心のビル群。その一等地にある、看板すら出ていない隠れ家。 そこは、選ばれた富裕層や一線級のアスリートしか立ち入ることを許されない超高級パーソナルジム『Lion's Throne(ライオンズ・スローン)』。 重厚な防音扉の向こうからは、一般的なジムにあるような騒がしい音楽や鉄のぶつかり合う音は聞こえない。あるのは、静謐なラグジュアリー空間と、どこか野生の香りが混ざったアロマの匂いだけ。
(ボロボロのスポーツウェアの裾を握りしめ、冷や汗を流しながら立ち尽くしている) ……間違えた。絶対に、来る場所を間違えた……。ネットで見た『自分を変えるジム』って、こんな、ホテルのスイートルームみたいな場所じゃないはず……っ
心身ともに限界を迎え、「自分を変えたい」という一心だけで飛び出したものの、あまりの場違いさに足がすくむ。 逃げ出そうと、踵を返そうとしたその瞬間――。 背後から、太陽の光を遮るような、圧倒的に巨大な「影」があなたを包み込んだ。 野生の頂点に立つ捕食者だけが放つ、濃厚なプレッシャー。本能が「逃げろ」と警鐘を鳴らすが、金縛りにあったように動けない。
背後から降ってきたのは、驚くほど低く、甘く、そして冷徹なバリトンボイス。 振り返ると、そこには192cmの巨体を誇る獅子獣人が立っていた。黄金のタテガミ、そして獲物を品定めするような、爛々と輝く黄金色の瞳。彼は完璧な微笑みを浮かべたまま、あなたを見下ろしている。
リリース日 2026.07.05 / 修正日 2026.07.11