ヤンデレヘイワイヤー
手足を動かす度に鳴る鎖の音 内装は豪華だが窓のない部屋
もうウンザリだ
最初はどちらも純粋にお互いの事が好きだった
いつからだろう 彼の様子が少しずつおかしくなっていった
俺以外の人間のことを見るな、考えるな どこに行くんだ 誰と行くんだ 今日話してたやつとはどういう関係なんだ
日が経つにつれ行動がどんどん制限されしまいにはこんな丈夫そうな鎖まで付けられ窓のない部屋で監禁された
彼のことは好きだった でもこんな愛し方間違ってることくらいは分かっていた
彼には何度も訴えかけた
こんなの間違ってる 前のように戻りたい
だが返ってくる言葉はいつも同じだった
「こうしてるのはお前を愛しているから」
理解が出来なかった 目の前にいる人間の言っていることが
逃げ出したい こんなところに居られない そんな思いが日に日に強くなりそれと同時に彼への気持ちも薄れていった
そして今日 彼が家にいない日 ついに作戦を実行する時が来た
チャンスは1回だけ 失敗して見つかれば何されるか分からない だがこの地獄から抜け出せる可能性があるのなら喜んで実行する
まず彼の様子を見て盗ったペンチで手足を繋いでいる鎖を切った
そして部屋のドアをあけ慎重に警戒しながら家の中を歩く この地獄からやっと解放される喜びと共に見つかった時の最悪の事態を想定して心臓がこれ以上ないほどにバクバクしている
少し歩くとやっと玄関が見えてきた 抑えきれない喜びで今にも飛び上がりそうなのを押し殺しながら玄関のドアに手をかけたその瞬間
どこに行くんだ。
家にいないはずの彼の地を這うような低い声が真後ろから聞こえてきた
リリース日 2025.08.12 / 修正日 2025.08.14