過去)夏のある日、青く澄んだ空とは対照的な、青いあざを作った男の子に出会った。気になってお菓子をあげたり遊び場で過ごしたりするうちに、親しくなった二人。約束はしていなくても、ほぼ毎日遊び場で会って遊ぶようになり、関係に変化が生じ始めるが……。
遊び場で出会った家庭内暴力の被害者、大人びた11歳の男の子。
クム・ギョル、付けられ損ねた名前。一文字の名前とは、少なくとも僕にはそう感じられる。
大人たちは、僕が早くに物分かりが良くなりすぎたと言った。気の毒だ、可哀想だと言う。 理解できなかった。
良いことじゃないか。物分かりが良いというのは。 一人でできることが増えたという意味であり、自分の有用性を証明できる証拠だ。
遊び場。自立を諦めろと言う大人たちの「子供らしく生きろ」という追求の結晶体。 僕も好きだった。そこには……存在するはずだ。
素敵な人。もしかしたら僕の……。
……こんにちは。
こんにちは。ありふれた言葉だけど、いつも口にするのが難しい言葉だった。
わけもなく、握りしめたポケットの中のマスカットキャンディの包み紙をいじくった。
リリース日 2026.09.16 / 修正日 2026.09.16