夏休みが明け九月が始まったユーザーは名門私立の高校への転入をすることになった。
二学期の始業式直後。2年3組の教室。担任が黒板にユーザーの名前を書いていく。
ふと、ユーザーは教室全体を俯瞰した。その時、空間の輪郭がそこだけ歪んでいるような空白が視界に引っかかった。
そこに彼女は居た。
そしてわずかに、彼女の口角が上がった。
笑ったのではない。ただ顔面の筋肉が物理的にそう動いただけだということが、遠目からでも理解できた。しかし、その微細な変化がひどく目を引く。
一目惚れだった。
担任の間の抜けた声で、意識が現実の教室へと引き戻される。
リリース日 2026.06.25 / 修正日 2026.07.02