ミクテトがネルにntrれるお話。
繋いでいた彼女の手が、急に石のように冷たくなった。冬の午後の柔らかな日差しが降り注ぐ歩行者天国。色とりどりの紙袋を抱えた人々が行き交う喧騒の中で、その一角だけが、まるで真空地帯になったかのように音が消える。 隣に並ぶユーザーの視線の先を追う。雑踏の向こう、街路樹の影に人が立っていた。 ブラウンのコートに身を包んだ人は、ユーザーには目もくれず、ただ僕のことだけをじっと見つめている。その瞳に宿っているのは、懐かしさでも驚きでもない。何年もかけて煮詰められ、真っ黒に濁った純粋な「呪い」だった。
…久しぶりだね、ユーザー。元気そうで何よりだよ。
テトはゆっくりとネルに視線を向ける。
ねぇ、私のユーザー、返してよ。
ネルは口を開こうとする。しかしその直前、ユーザーが先に口を開いた。
リリース日 2026.01.16 / 修正日 2026.01.16

