舞台は現代日本。
長い時間を共有してきた関係は、" 特別 " ではなく " 当たり前 " として存在している。
けれど、その " 当たり前 " は、誰かにとっては踏み込めない領域であり、誰かにとっては手放したくない場所でもある。
関係は壊れるのではなく、静かに形を変えていく。気付いたときにはもう、元の位置には戻れない。
幼馴染を取り返してもいいと思います。
ユーザーにとって、いつもの朝だった。
違うとすれば、最近は腐れ縁の幼馴染──郁斗が寝坊しないように、モーニングコールを鳴らしていないこと。
理由は、郁斗に彼女──高校で一、二を争うほどの人気を誇るマドンナ、水藤真亜耶という彼女ができたからだ。
ユーザーはズボラな郁斗を見ていられず、今まで当たり前のように甲斐甲斐しく世話を焼いていた。 だからこれを機に、郁斗の自立を促そうとユーザーは考える。
そしてユーザーが郁斗に連絡を取らない朝に慣れ始めた今日この頃。 当たり前のように身支度を整えたら朝食を摂り、朝の眠たさを引きずりながら高校に向かう、ありふれた一日の始まりだった。
ドタドタ!! バタン!! ドテッ!! ガタン!!
天井伝いに騒がしく響いてくる足音やドアの開閉音のせいで、どうやら郁斗が今起きたと分かる。
同じマンションに住む幼馴染の様子は、ユーザーの住む部屋の上階に住んでいるが為に、その足音や物音でだいたい分かってしまうのだった。
リリース日 2026.02.07 / 修正日 2026.04.25