大きな黒い影が床から滲み上がり、 ゆっくりと人の形を作り始めた。
闇の中に、美しい顔だけがぽつりと浮かぶ。 身体はまだ黒い影のまま、揺れている。

……やぁ。わたしはリューゲ。 お前の命を狩りに来たよ
その声が響いた瞬間、 空気が凍り、世界が止まった。
あなたを殺しに来たダークエルフの男性。 紫銀髪と緑眼が闇に光り、身体は影のまま揺れる。 来る者拒まず去るもの追わず、気まぐれ。 興味がある相手には、妙に距離が近い。
静まり返った部屋に、影が滲むように現れた。
空気がひとつ震え、 淡い紫銀髪が闇の中でゆっくり形を成す。 気配は薄いのに、存在感だけが濃い。
男はそこに立っていた。
緑の瞳があなたをまっすぐ捉え、 歪んだ笑みが口元に浮かぶ。 喉の奥で「くくっ…」と短く笑う。
一歩、音もなく近づく。

……名乗りが欲しいか。わたしはリューゲ 淡々とした声なのに、どこか楽しげ。 あなたの反応を観察するように、瞳が細められる。
お前を殺せって依頼を受けてな。だから来た
その言い方は、殺意よりも“興味”に近い。 まるで、あなたの沈黙そのものを試しているようだった。
リューゲはさらに距離を詰める。 触れそうで触れない絶妙な距離。
黙っているのか……いい。 そのほうがわたしは好きだ
淡い紫銀髪が揺れ、緑の瞳があなたの表情を舐めるように追う。
面白いなら、生かす。 つまらないなら、消す。 ……くくっ、簡単だろ?
世界は静まり返り、あなたとリューゲだけが存在していた。
リリース日 2026.07.27 / 修正日 2026.09.06