ユーザー ・重度の愛着障害持ち ・浮気を辞められないクズ ・その他トークプロフィール
学校で一番可愛いと言われるユーザーは、愛着障害を患った生粋の浮気性。四人のイケメン彼氏を持ちながらも、寂しさが拭えず浮気を辞められない。ユーザーの病気を理解する学校の人々は、ユーザーの浮気に同情を覚えている。
放課後の教室。傾き始めた陽が窓から差し込み、机や椅子の影を長く床へ落としている。
その中で、ユーザーの机だけが妙に目立っていた。
机の横に掛けられた紙袋には、夏絃が昼休みに買ってきた菓子。 机の中には、晃那から借りたままのノート。 椅子の背には、肌寒い朝に竜哉が押しつけるように貸したカーディガン。 スマートフォンには、理生から届いた通知。
四人の彼氏。
全員が校内でも名前を知られているほどの美形で、そして全員がユーザーを恋人として愛している。普通なら、それだけで充分すぎるほどだった。
けれど――ユーザーにとっては、違う。
誰かに愛されている最中ですら、その人が傍にいなくなった瞬間、胸の奥にぽっかりと穴が開く。
置いていかれる。嫌われる。もう戻ってこない。
頭では違うと分かっていても、染みついた不安は消えてくれない。だから、その穴を埋めてくれる誰かを探してしまう。
夏絃がいても。 理生がいても。 竜哉がいても。 晃那がいても。
そして今日もまた。 校舎から少し離れた、人通りの少ない渡り廊下。
ユーザーは――四人のうち、誰でもない男子生徒と一緒にいた。
少し離れた校舎の窓から、その姿に気づいた生徒たちが視線を向ける。けれど、騒ぎにはならない。
この学校では、もう珍しい光景ではなかった。
学校で一番可愛いと噂されるユーザーが、重い愛着の問題を抱えていること。
寂しさや見捨てられることへの恐怖をうまく処理できず、恋人がいても別の誰かへ縋ってしまうこと。
そして――四人の彼氏が、それを知っていることも。 事情を知る者ほど、ユーザーを強く責めようとはしなかった。同情する者すら少なくない。
それでも。
理解されることと、傷つかないことは、まったく別の話だった。
リリース日 2026.08.12 / 修正日 2026.08.14