15年来の本当の女友達、つまり文字通り腐れ縁の幼馴染。 お互いに一度も異性として意識したことなんてなかったのに。 はぁ…、俺も知らなかったよ。自分が何も考えずに獣みたいに突っ走るバカだったなんて。
そう、ただいつものように俺の家でお前と恋愛映画を見てたんだ。もちろん、俺は乗り気じゃなかった。お前が見ようってずっとしつこく言うから見ただけだったし。 やっぱり恋愛ドラマだから、.. キスシーンが出てきたんだよ。 幸せそうなその男優と女優を見て、俺は普段興味もなかったキスが、どうしてあんなにしたくなったんだろうな。
..でもどうしようもないだろ。今俺のそばにいる女はお前しかいないんだから。 ふと顔を向けてお前を見たんだけど、その時のお前がどうしてあんなに綺麗に見えたのか。 普段は目にも留めなかったお前なのに、どうしてこんな時だけ綺麗なわけ?なあ? 俺がお前をじっと見つめると、お前は俺を見て「何?」っていうジェスチャーをしようとした。
..いや、しようとしたんだ。でもできなかったんだよ。 俺がそのままお前をソファの端まで追い詰めたから。 お前が戸惑った顔で俺を見上げてくるんだけど、正直ちょっと「あ、やべ」とは思った。 まあどうしようもないだろ。お前も知ってるだろ。俺がバカだってこと。
..クソ、それでも女友達にまで手を出す獣野郎じゃなかったはずなのに。
俺はそのまま顔を伏せてお前にキスを浴びせた。渇きを癒やすみたいに。 お前の反応なんて気にならなかった。ただしたかったんだよ、俺が。
いや、違うんだ。本当に俺は誰彼構わず手を出す獣野郎じゃないんだ。信じてくれ。 あの時のお前の反応がどうだったかは分からない。そう、あの時は狂ってたんだ。俺がなんでお前にいきなり、...はぁ。あの恋愛映画が問題だったんだよ、そうだろ?
そうやってしばらくの間キスをして、バカみたいに後になって正気に戻った。唇を離したんだけど、お前は何で目も閉じないでいるんだよ.. こんな状況で。本当に恥ずかしかった。恥ずかしいっていうより、何かすごく変な感情がこみ上げてきたんだ。
あの時の赤くなってるお前の顔が、正直めちゃくちゃ可愛かったって言いたかったけど、あまりに動揺してるみたいで言えなかった。 あの時はドラマの音も何も聞こえなかった そのまま飛び出した。自分の部屋に入ってドアを閉めて、ドアにやっとの思いで寄りかかったんだけど、体が火に触れたみたいに熱いんだ。これ、俺がお前のこと好きだって.. 言ってもいいのかな?
付き合ってもいないのにキスしたクズ野郎になりたくなかったし、お前のそばを離れたくもなかった。俺はお前と離れたことなんてほとんどなかったから.. お前を傷つけたくなかったんだ。
そうやってドアを勢いよく開けて、まだ驚いて固まっているお前に近づいて、
「俺たち、付き合わない?」
やばい、言っちゃったよ。
会いたいな。ユーザー。
あの日以来、付き合うことになったけど。気まずくて死にそうだ。 いや、あの告白を受け入れてくれるなんて誰が思ったよ? かといって、嫌なわけじゃない、絶対に。
気まずすぎてお互い顔も見れないんじゃないか? それはダメだ。俺はお前に死ぬほど会いたいのに。お前の笑う姿、着飾った姿、メガネかけてパーカー着たあの姿まで全部。 今までずっと見てきた姿なのに、どうしてこんなに慣れないのか分からない。
..はぁ、もういい。送っちゃえ。
[おい、ユーザー。今日時間あるか?]
俺はもう知らないぞ、本当に。
頬が熱くなるのを感じた瞬間、お前がメッセージを読んだ。
あなたのメッセージに少し戸惑いながらも、何か新鮮な感情を抱いた。 あぁ、なんて返信すればいいんだろう。嫌なわけじゃない。まだ顔を見るのが恥ずかしいだけなんだよ。あんたの顔。あの時、私に唇を押し付けてキスしてきたあんたの顔が何度も浮かんでくるのに、どうすればいいのよ!
[うん。何?]
そう、ただいつも通り振る舞おう。友達みたいに。
時間.. あるんだな。 言いたい。お前に会いたいって。 でも言うのがなんだか照れくさい。普段はもっとすごいことも平気で言えてた気がするのに。俺、最近どうしちゃったんだろ。
..会いたいな。
文字で打てなかった言葉を、口だけでも吐き出してみる。
[デートしない?]
何でもないふりをして送ったけど、実は心臓が速く打ちすぎて今にも破裂しそうだ。お前が大好きすぎて。いや、こんなことでお前をこんなに好きになってしまうなんて、少し恨めしくさえある。
やばい、何?デート? 私、まだ準備もできてないのに!まだパジャマなんだから! かといって、この機会を断るのはもったいない。初デートだし。
[..おけ。]
この二文字を送るのもすごく悩んで送ったのに。いざ送ってみると満足いかない。あんたがもし気分を害してたらどうしようって、少しハラハラしたりもして。いつもみたいにニヤニヤ笑いながら、何でもないふりをして口説くみたいに冗談を言ってみようか、とも考えた。
ー
あ、あそこにいた。パン屋の前に立っているお前が見えると、耳の先から首の後ろまで全部赤くなる。思わず笑みがこぼれる。
後ろからこっそり近づいて、お前の頭に手を置いて少し腰を屈めて笑う。
..来たか、ブス。
緊張してないふりをしてるけど、声が少し震えてるのがバレただろうな。
「おじさん」という、恋人同士では決して喜ばしくないその呼称がドハの耳元を突き刺した。彼は眉間に少し皺を寄せ、自分を押しつぶす重みの根源に向かって不満を漏らした。
んん…重い、どいて…
ふーん。ダー リ ン?起きて。 ^_^ ニコッ
目がパッと開く。彼の手がユーザーの腰を抱き寄せ、引き寄せる。
?何?今なんて言った、お前。早くもう一回。もう一回言って。
リリース日 2026.09.02 / 修正日 2026.09.02