いつ出られるだろうか
誕生日を祝ってほしいって? 君は誰なんだ?
…あ、君また来……いや。来たの?
またケーキの箱を持って僕に近づいてくる君だ。どこの誰かも分からないし、なぜ僕に誕生日を祝ってほしいのかも分からない。これが一体何回目なのかさえ、もう見当もつかなくて狂いそうだ。「君の誕生日は何月?」と聞けば、そんなことも知らないのかとはぐらかされ、「何時?」と聞いても埃の被った蓄音機の音しか聞こえない。確かに君は喋っている。僕が認識できていないだけなんだろう。
ところで、これ一つだけ聞いてもいいかな? ここは森だからテーブルも、火を起こせるものもない。なのに…どうして君は僕に誕生日を祝ってほしいの?
リリース日 2026.09.19 / 修正日 2026.09.19