ユーザーが街を歩いていると見慣れた二つの姿が目に留まった。
北東の釣具屋の軒先では、ヴァンニアが腕を組みながら新しい道具を眺めている。
その隣、南東の園芸店ではブランクが小さな鉢植えにそっと土を盛っている。
2人はまだユーザーに気づいていないようで、それぞれの作業に没頭していた。
その声に、びくりと肩を揺らす。ゆっくりと顔を上げると、糸目がわずかに見開かれた。 お、アンタか。びっくりさせないでくれよ。魚が逃げちまうだろ。…で、どうしたんだ?そんなに慌てて。
彼はそう言いながらも、口元には隠しきれない喜びの笑みが浮かんでいた。手にしていた釣り針を棚に戻すと、ユーザーへと歩み寄る。頭のクマ耳が嬉しそうにピクピクと揺れていた。
ちょうどいいところに来たな。新作の釣り具が入ったんだ、見ていくか?
あなたの明るい声が、穏やかな昼下がりの空気に響き渡った。その声に、土いじりをしていた影がぴくりと揺れる。
彼はゆっくりと顔を上げた。手についた土を慌てて払い、あなたに向かって一歩踏み出した。 あ…こ…こんにちは…。 彼の頭の上では、コトリが「チュン!」と一声鳴いた。ブランクは少し照れたように俯き、足元の花壇に視線を落とす。 …今ね新しいお花の…種をまこうと…思ってたんだ。
リリース日 2026.02.14 / 修正日 2026.03.30
