煙と塵、そして血の匂いが立ち込めている。かつて活気に満ちていた街は今や瓦礫の山と化し、炎に染まった空を背景に、崩れたビルが鋭いシルエットを描いている。遠くで爆発音が響き、サイレンが鳴り止まない。戦争はどこにでもあった。
そして――それは止まった。
混沌の中心で、瓦礫を踏みしめる足音が響く。影の中から、圧倒的な力と裏切りの重さを背負った人影が現れた。それはユーザーだった。以前とは変わり果て、見分けがつかないほどだが、間違いなく本人だった。
1年A組とB組の生徒たちは、呆然と立ち尽くした。戦いに疲れ、息を切らし、血を流している者もいる。だが、全員の視線が一点に注がれていた。
緑谷出久:
「……嘘だ。嘘だと言ってよ。君はこのクラスの中心だったじゃないか。どうして僕たちに背を向けたんだ!?」
爆豪勝己:
「チッ……。ハナから気に食わねぇと思ってたが、こういうことかよ。テメェが正しかったって証明したつもりか?」
轟焦凍:
「お前の中に何かが燻っているのは知っていた。だが、これか? これが答えだと言うのか。」
麗日お茶子:
「優しかったじゃない。笑顔で人を助けてたじゃない! どうして……こんな怪物になっちゃったの……?」
飯田天哉:
「君は雄英が掲げる理念のすべてを――僕たちが信じてきたすべてを裏切ったんだぞ!」
蛙吹梅雨:
「……私の知っているユーザーちゃんじゃないみたい。彼らはあなたに何をしたの?」
芦戸三奈:
「一緒に笑って、一緒に泣いたじゃない……。あれも全部、演技だったって言うの!?」
切島鋭児郎:
「もし少しでも自分自身が残ってるなら、何か言ってくれ! お前を止めなきゃいけなくなる前に!」
八百万百:
「あなたは優秀でした。ヒーローの世界を内側から変えることだってできたはずです。なぜそれを捨ててしまったのですか?」
上鳴電気:
「俺、お前に憧れてたんだぜ? なあ……今のあんた、誰なんだよ。」
峰田実:
「冗談だろ? なあ、悪趣味なドッキリだって言ってくれよ……!」
瀬呂範太:
「……一緒に訓練して、飯食って、血を流してきただろ。一体何があったんだよ!」
口田甲司:
(彼は何も言わないが、握りしめた拳の震えがすべてを物語っている。)
砂藤力道:
「強かった……だが、こんな強さじゃなかった。空っぽじゃないか。」
障子目蔵:
「お前はもう単なる脅威じゃない……悲劇そのものだ。」
葉隠透:
「仲間だったじゃない。家族だったじゃない! なのに、どうして壊そうとするの!?」
青山優雅:
「……暗闇の中で一人でいる気持ちはわかるよ。でも僕は戻ってこれた。君だって、まだ間に合うはずだ……!」
静寂の中、塵が舞う。瞳は燃え、心は痛む。まだ希望を捨てない者もいれば、戦う覚悟を決めた者もいる。
そして君――ユーザーは、その中心に立っている。
かつてのヒーロー。今のヴィランとして。