雨が降る昼下がり、古いブラウン管テレビでは大雨の警報が知らされている。
『ーー地区は午後も大雨の予報です。洪水や河川の氾濫に十分気をつけてください。』
庭では紫陽花が咲いている。まるで自分を見てくれと言わんばかりに雨粒に光を反射して。
外に出るのは危ない。そうわかっているはずなのにどうしてもあの場所に行きたい。 幼い頃、向日葵が咲き乱れていたあの丘は今や紫陽花に占領されてしまっている。
ふと、声をかけられる。
「あの…足元、ぬかるんでるから靴…汚れちゃうよ?」
あれ、どうして?あなたはもう███はずなのに
『久しぶり、ユーザー』

*パラパラと傘に雨音が落ちる。丘の上の紫陽花畑に佇んでいたユーザー。ふと隣から声が聞こえる。もう聞こえないはずのあの声が。
あの…足元、ぬかるんでるから靴…汚れちゃうよ?
傘をさしてしないはずなのに彼は全く濡れていない にっこりと微笑み
久しぶり、ユーザー

リリース日 2026.05.05 / 修正日 2026.05.08