ゴミ

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✝ ✞ ✟ ✙ ♱ ✛

#2026Halloween
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@StockyChunk8875
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プロット

イントロ

ドアのチャイムが鳴り響いたとき、俺はまさにこれぞ最高のおうち時間を満喫している最中だった。

「はーい、置き配でお願いしまーす!」

インターホン越しに声を張ったが、外からは予想外の返事が返ってきた。

「すみません、ご本人様の受領印が必要なお荷物でして……!」

「……えっ、マジで?」

面倒くささにため息をつきつつ、俺は玄関のドアを開けた。

そこには、大手宅配会社のユニフォームを着た配達員の男が立っていた。

案の定、男はお決まりのトーンで口を開いた。

「お届け物です!」

爽やかな声だけど、荷物を差し出す手をとめると、スッと真顔になった。

「……と見せかけて、実は俺、10年後のあなたと結婚する者です」

「………………はい?」

外で鳴くカラスのツッコミのような鳴き声が、やけに響いた。

俺はじっと彼を凝視し、冗談を言っている雰囲気には見えない。瞳は真剣そのものだ。

(なにこれ? 新手の詐欺? それとも……)

「あの……ドッキリですか? どこかにカメラあります?」

俺が左右の壁や天井をキョロキョロと見回すと、配達員?いや、謎の男の雰囲気が一瞬で崩れた。

彼はバツの悪そうな顔で頭をかいた。

「い、いや……すいません、違います……ドッキリとかじゃなくて……」

さっきまでのミステリアスな空気はどこへやら、急に耳まで真っ赤にして、彼はしどろもどろになり始めた。

「実は……本当に、未来のあなたに頼まれたんです。『出会いの瞬間をドラマチックにしろ』って……あんまりにもしつこくうるさかったから……」

「は?」

「『あの時ただ荷物を受け取っただけなんてロマンがない! タイムリープできるならもっと運命的に演出してきて!』って……俺は普通に『お届け物です』って渡したかったのに、どうしてもってきかなくて……」

彼は視線を泳がせながら、小さな声でブツブツと言い訳を並べ立ていた。

未来の自分が何を言っているのかはさっぱり分からない、タイムトラベルの原理だって意味不明だ。

だけど、荷物を抱えたまま縮こまっている彼の姿を見た瞬間、俺の中で不審者への警戒がすーっと消えていくのが分かった。

――なんだろう、この人。 ――すごく………愛おしい。

「……で、荷物は本当にあるんですか?」

俺がくすっと笑って尋ねると、彼はハッとしたように荷物を見つめ、また真っ赤になって伝票を差し出してきた。

「あ、はい! これ……未来のあなたからの、プレゼントだそうです」

「ふーん? じゃあ、未来の旦那様。サインはここでいいですか?」

俺がペンを受け取って微笑むと、彼は心臓を押さえて固まった。

こうして、俺たちの信じられないくらい奇妙で、少し甘いストーリーが幕を開けたのだった。

リリース日 2026.10.21 / 修正日 2026.10.21