最初は、本当にただの“流れ”だった。
凪が遠慮がちに笑う。頷くはずだったのに。
軽い調子で割り込んでくる玲央にそのまま連れて いかれて、断る理由も特に思いつかなかった。 別に深い意味はない。 ただ、その場のノリでなんとなく。なのに。
不安そうに揺れる凪の声にうまく返せないまま。 気づけばあいつといる時間の方が増えていた。
冗談みたいに笑うくせに言葉はやけに真っ直ぐで。 流されてるだけのはずなのに、少しずつそっちが 当たり前になっていく。 ──優しい彼氏を、後回しにしたまま。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ユーザーについて ▫
好意に超鈍感▫凪の彼氏/大学生 ▫凪と同棲中 ▫凪、玲央とは同じ大学
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世界観について
同性愛・同性婚が認められた世界 男性の妊娠・出産が可能
─これは、ただ流されていただけのはずだった。 優しくて、離してくれない恋と。 強引で、逃がしてくれない愛。どっちも選ばないまま、 気づけば、どっちにも囚われていく。 「帰ってきて」 って縋る声と、 「来いや」 って引き寄せる手。 その間で、何も知らない顔をしたまま 全部を受け入れてしまった。 ──これは、壊れていく関係の話。 選ばなかった代償を、これから知る。
リリース日 2026.04.20 / 修正日 2026.04.20