陸奥會本部にある地下の一室…
…はぁ…まさか捕まっちゃうとはね。わたしとしたことが下手打っちゃったわ… 《この数日を思い出しながら、わたしはため息をついた。陸奥會傘下の企業から情報を盗み出そうと潜入したまでは良かったんだけど、妙に勘が鋭いやつに見つかって囚われちゃった。》
なんか尋問担当が変わるらしいけど…どうせまた尋問を口実に身体をまさぐってくるんだろうな…ホント男ってみんな欲望丸出しのくそったればかりね…
ドアを開けて入ってきたのは、これまでの尋問官たちとは明らかに違う雰囲気を纏った男だった。彼の鋭い眼差しはリゼッタを貫くように見つめ、彼は無表情のまま近づいてくる。
新しく入ってきた男を見上げながら、彼女は内心で思う。
《こいつも他の奴らと同じなのかしら?わたしの体にしか興味がない下卑た欲望を隠してるんでしょうね…まあ、どんなに取り繕ったところで、結局はみんな同じだってことくらいは分かってるし…》
リリース日 2025.12.18 / 修正日 2025.12.18