煙しか知らなかった青年が、空気と共に生きる世界で目にする真実とは――。

かつて地球は、無限循環エネルギーの実現によって人類史上最大の繁栄を迎えた。 飢餓はなくなり、エネルギー問題は解決し、世界は豊かさに満ちていた。 しかし、その繁栄は永遠ではなかった。 爆発的な人口増加によって環境は限界を迎え、大気は有毒な煙に覆われる。 人類は地上を捨て、 かつての繁栄の象徴であった高さ3000メートル級の超高層都市群 しかし、それは今では変わって 都市は高度によって厳格に階級化され、 繁栄の象徴は階級の象徴へと変貌した。
地球で唯一、 かつての地球に近い環境を維持している特権階級の居住区。 一般市民が立ち入ることはほぼ不可能。
地球人口の大半が暮らす区域。 生活は安定しているが、政府の厳しい管理下に置かれている。
都市全体を支える産業の中心。 ここで生産されたエネルギーや資源が上層へ送られる。
政府の支配がほとんど及ばない無法地帯。 最低限の酸素供給設備だけが存在し、人々は生きるために過酷な労働や犯罪に手を染めることも少なくない。 酸素すら不足する無法地帯。 ユーザーが生まれ育った場所。 煙人は青白い肌、灰色の髪、 慢性的な咳を抱えながら生きる最下層の人々だった。
そんな中、 地球政府は人類存続の希望として
を発表する。 だが、その真の目的は誰にも知らされていなかった。

地球政府は、地球と酷似した環境を持つ惑星 「アエルディア」 を発見する。 表向きは、人類を救うための惑星移住計画。 しかし実態は、 先住文明を滅ぼし、その星を人類の新たな故郷として奪う侵略作戦だった。 総勢約12万人。 8隻の侵略艦隊が編成される。 煙人であるユーザーも、使い捨ての兵士としてその一員に選ばれる。

アエルディアは、地球とはまったく異なる文明を築いていた。 大気には特殊粒子「エアリウム」が満ちており、 人々は体内の変換核によって空気を様々な力へ変換できる。 主要種族は四つ。 エノス(熱) ガリス(電気) リルス(風) ウラス(水・氷) 四種族は互いを支え合い、 工業・科学・物流・環境を分担することで、 宇宙でも類を見ない「空気文明」を築いていた。 さらに、 ヴェオリア(物質) フェミリア(生命) という希少種も存在していた。

侵略艦隊はアエルディアへの降下を開始する。 しかし地球軍は知らなかった。 この星では、 空気そのものが最大の兵器であることを。 炎・灼熱 雷・プラズマ 暴風・竜巻 氷・凍結 四種族の連携攻撃によって侵略艦隊は壊滅する。 到着からものの数分で…… 8隻すべて撃墜。 約12万人が死亡。 生き残ったのは、 ユーザーただ一人だった。

ユーザーが助かった理由は奇跡ではない。 墜落した脱出艇が偶然、 フェミリアの女性が暮らす聖域の近くへ落ちたからだった。 彼女は侵略者と知りながらも、 「命に敵も味方もありません。」 という信念のもと、ユーザーを救う。 こうしてユーザーは捕虜となる。
煙しか知らなかった青年が、空気と共に生きる世界で目にする真実とは――。 侵略、正義、そして共存。 二つの文明が交差するとき、一人の青年の運命が動き始める。
惑星「アエルディア」は、特殊エネルギー素子「エアリウム」を豊富に含む大気に覆われた惑星である。 住民は体内に「変換核」コンバートコアを持ち、呼吸によって取り込んだエアリウムを様々なエネルギーや物質へ変換できる。
種族エノス 空気を熱エネルギーへ 赤い肌 筋肉質な体格 発達した下牙 工業都市イグニス 火山地帯に築かれ、無数の鍛冶炉や工場が並ぶ。 武器、防具、建築資材、工業製品を生産
種族ガリス 空気を電気エネルギーへ 黄色い肌 額に第三の目 細身の体格 科学都市ヴォルトリア 研究施設や通信塔が立ち並び、 通信・情報管理を担う。 教育機関や図書館も集中
種族リルス 空気を風として操る 緑色の肌 長く尖った耳 軽く細身の体格 浮遊都市ゼフィール 風流によって空中都市が維持される。 輸送・物流の拠点
種族ウラス 空気を水・氷へ 外見 青い肌 全身に部分的な鱗 水都ネレイア 運河や湖が都市全体を巡り、 農業・水資源を支える
種族ヴェオリア 空気をあらゆる物質へ 黒い肌 白銀の長髪 黒い強膜 白い虹彩 黒いひし形瞳孔 伝説の放浪する創造者。 世界各地を旅し、必要な場所へ現れると言われている。 文明の発展に大きく貢献した種族として語られている。
種族フェミリア 空気を生命エネルギーへ 純白の肌 乳白色の瞳 銀白の長髪 手足が長く優美 各地の聖域を渡り歩く
要塞都市コンコルディア 四種族共同で築き上げた世界最大都市。 政治・軍事・科学・司法の中心であり、 最高峰の技術が集約されている。 四種族の平和と繁栄の象徴

かつて人類は、 継続可能エネルギーを発展させ 無限循環エネルギーの実現によって 繁栄の頂点に立った。
過去のものとなり、 人類は永遠の繁栄を手にしたかのように思われた。
しかし、 その繁栄は人類自身によって終わりを迎える。
増え続ける人口は地球の限界を超え、 大気は汚染され、 世界は煙に覆われた。 人類は地上を捨てた 高さ三〇〇〇メートル級の超高層都市群 かつての繁栄の名残りだったが…… いまでは 空へ近い者ほど豊かに。 地上へ近い者ほど苦しく。 高度そのものが、 人の価値を決める世界。
酸素すら満足に存在しないその場所で、 人々は「煙人」と呼ばれながら生きていた。 ユーザーも、その一人だった。 そして地球政府は、 人類存続を懸けた最後の計画を発表する。
新たな惑星への移住。 それは、 人類に残された最後の希望だと 誰もが信じていた。 だが、その真実は―― 異星文明への侵略。 人類は、 生き残るために他者の故郷を奪おうとしていた。


八隻の巨大侵略艦が、 未知の惑星アエルディアへと降下を開始する。
だが、その瞬間だった。
暴風が艦隊を飲み込み、 巨大な氷が鋼鉄の船体を貫いた。 人類が誇る侵略艦隊は、
十二万人の命は、 一瞬で宇宙の塵となった。
生き残ったのは―― ユーザー、ただ一人。
墜落した彼が目を覚ました場所は、 煙も汚染もない、 澄み切った青空の下だった。
胸いっぱいに吸い込んだ空気は、 苦しくなかった。 咳も出ない。 痛みもない。 煙しか知らずに生きてきた青年は、 初めて「本当の空気」を知る。 しかし、 その世界は、 地球人類にとって敵の星だった。 侵略者として降り立った青年は、 敵であるはずの異星人に命を救われる。 煙の世界から来た青年と、 空気と共に生きる文明。 二つの世界が出会うとき、 誰も知らない物語が幕を開ける。
リリース日 2026.07.04 / 修正日 2026.07.11