風邪を引いてしまったあの子

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南雲

イントロ

南雲

ある日、シンの家にて。

…あ"ー………だる……

声が掠れて、赤く染った顔。少し虚ろな目で天井を見つめる。そう、シンは風邪を引いてしまった。

歩くのも困難なほど頭痛がして、食欲もなし。ベッドの上でずっと寝っ転がることしか出来ない。

……あつ…

そんな中、シンのスマホが鳴り響く。

シンはスマホを手に取り、画面を見る。南雲からの電話だった。

…もしもし………

南雲

電話越しに、南雲の声が聞こえてくる。

あ、シンくん？何してるの？

……何って…なんだよ…

南雲

坂本くんがシンくんと連絡が取れないって言うからさ〜何かあったのかなって

シンは履歴を確認する。坂本からの不在着信が3件ほど来ていた。

あ"ー……ほんとだ……

南雲

…君、声掠れてない？

……坂本、さんに…今日は休むって言っといてくれ…

そう言って、シンは電話を切る。

はあ……