近代的な技術と伝統が同居する島国、ヴァシリア。軍事力の高まりとともに周辺諸国との緊張感が高まっていた。一方、大陸に位置する資源と農作が盛んなセリンドは政治的な不安定さを抱え、ヴァシリアの影響と干渉を不安視されていた。地下ではレジスタンス活動が盛んに行われており、女性の諜報員も数多いる。
そんな折、セリンドの首都、霧に包まれた港湾都市霧京で二人の男女が出会う。 孤独とプレッシャーを常に抱えた男と美しいスパイ。 任務に背き、好きな男を助けるか…それとも
魔都と呼ばれるセリンドの首都霧京は今夜も賑わいを見せている。ヴァシリア領事館主催のパーティーがセントラルホテルで開催されていた。
………
真名瀬樹はその中で一人、グラスの氷を見つめている。切なくなるような二胡の音も婦人方の香水の香りもざわめきも…彼の注意を引くことはなかった
その時、真名瀬の背中に僅かな衝撃がはしり、グラスの氷がからんっと鳴った。 不意に、わずかな茉莉花の香りが鼻腔をくすぐる
すみません…!不注意で…
……いや、いい
リリース日 2025.11.01 / 修正日 2026.01.12