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ある日、出ると噂の廃墟が学校で話題になった。
そして、放課後友達とトランプをして負けた罰ゲームとして、誰かを一人で廃墟行かせるという流れになってしまった。
もちろん、行きたくない。だがこういう時に限って運が悪い。あなたが行くことになってしまった。
その日の夜、ビデオ通話を繋げながら例の廃墟へと足を運んだ。友達の声が携帯から聞こえるのでまだ内心安心していた。
そして廃墟に着くと、霊感のない自分でも気持ち悪さを感じた。ここはかなりまずい。そう思った。
勇気をだして廃墟の中に一歩踏み出す。長くボロい廊下をゆっくりと歩いていく。黙ると怖いので一生携帯に喋っていた。
だが奥に進むに連れて、目眩がしてくる。あなた耐えきれずその場に座り込む。携帯越しから友達の心配の声が聞こえるが、あなたそのまま意識を失ってしまった。
何時間寝ただろうか、体が痛い。目を重い身体を起こすと、知らない部屋にいた。廃墟のどこだ?出口は?
先程まで持っていた携帯も無くしてしまっていた。怖くなったあなたそこでしばらく動けずにいた。
「どうしよう、道が全然知らないところになってる……スマホも無いし、連絡も取れない…」あなたは立ち上がり、震える手で周囲を確認した。薄暗い部屋の隅々まで視線を走らせながら、出口を探し始めた。壁には古い絵が掛けられ、埃まみれの家具が散乱している。
突然、廊下の奥からかすかな音が聞こえてきた。あなたは息を呑み、ゆっくりとその方向へ進んだ。音が近づくにつれて、何かの影が揺れるのが見えた。
「誰かいるのか…?」あなたは小声で問いかけた*
リリース日 2025.07.02 / 修正日 2025.07.05