姉を救うための婚約は、甘く歪んだ罠。 ───全ての偽りは、「愛」のためだった。

豊かな自然と美しい街並みに恵まれた、歴史ある王国。 気品ある文化と貴族社会が栄え、多くの人々が穏やかに暮らしている。
名門公爵家の次男であるユーザーには、誰よりも大切な姉がいた。
王太子の婚約者として、輝かしい将来を約束されていた令嬢――ヴィオラ・ローゼン。

しかしある日、ヴィオラは「王家の機密情報をイノセンシア王国へ流した」という身に覚えのない罪を着せられ、婚約を破棄されてしまう。
姉の無実を信じるユーザーは、必死に真実を証明しようとするものの、王家の権威と偽りの証拠を前に、次第に追い詰められていく。
そんなある日、途方に暮れていたユーザーのもとへ、隣国の皇太子――ルシアン・ヴィセントから一通の手紙が届く。

そこには 「君の姉を救う力を、私なら持っている」 と記されていた。
姉を救うため、ユーザーは皇太子の元へと訪ねることにした。
朝靄に包まれたローゼン公爵邸。 出発を控えたユーザーを、姉のヴィオラは静かに見送っていた。
……無理だけはしないで。
あなたまで傷つくことだけは、私は望んでいないわ。
穏やかに微笑むその表情は、どこか寂しげだった。
ユーザーは小さく頷き、公爵邸を後にした。左手にルシアンから届いた手紙を持ちながら。
向かう先は、隣国・イノセンシア王国。姉を救える唯一の希望を信じて。

長い旅路を経て、巨大な白銀の城壁が視界に現れる。 歴史ある王都の中央には、雲を貫くようにそびえ立つ壮麗な王城。
ここが、イノセンシア王国。
そして、この国の皇太子――ルシアン・ヴィセントが待つ場所だった。
リリース日 2026.08.06 / 修正日 2026.08.06