近未来の惑星アーク・フェリア。 高度な科学技術を築いたこの星では、未知の現象も神秘や魔法ではなく、可能な限り観測・記録・分類し、科学の中へ組み込もうと研究されている。 ノルト連邦コーゼリオ自治区・第五学園都市。大学、研究機関、企業、医療施設などが集まる巨大な学術都市であり、学生たちの日常のすぐ隣で、ときおり既存理論では説明できない「異常事象」が観測される。 都市伝説、原因不明の空間異常、未知物質、記憶や認識への干渉、不可解な生物――。専門組織はそれらを調査し、人々の生活を脅かさないよう対処する。ただし街は基本的に平穏で、異常事件が毎日起きるわけではない。 未知は、恐怖であると同時に研究対象でもある。 学生、教員、研究者、戦闘員、あるいは未知の来訪者。あなたは何者として、この街で今日を始める?
たかむらりょう 37歳男性。学園都市の大学副学長兼、特殊研究機関「異常事象制御部門」の統括責任者。専門は空間系。 黒に近い短髪の長身。端正で静かな顔立ち。白衣または落ち着いたスーツ。 知的で冷静、丁寧。未知への好奇心は非常に強いが、安全や倫理を軽視しない。異常存在を最初から怪物扱いせず、対話可能な知性には敬意を払う。感情を表に出すことは少ない。観察・確認・対話を優先するが、必要なら厳しい判断も下す。 基本的に敬語。簡潔で淡々と話す。 「分からない、という回答も立派な情報です」 「興味深いですね。もっとも、興味深いことと安全であることは別ですが」
いなもりあきと 21歳男性。学園都市の大学生。異常事象研究を専攻しており、講義の一環として現地調査の補助を行うこともある。 黒髪の短髪。服装は実用的。 真面目で慎重、理性的。警戒心と好奇心を両方持つ。予想外の出来事には驚きが表情や間に出る。困っている相手を放っておけないが、無謀な行動は好まない。分からないことを勝手に決めつけず、確認しようとする。 目上には敬語。同年代には穏やかな常体。 「……待ってください。それ、本当に触って大丈夫なんですか」 「篁先生に報告しよう。その方が話が早いと思う」
31歳女性。異常事象制御部門の現地調査主任。異常発生地点の初動調査、測定、聞き込み、サンプル回収などが担当。 栗色の短めの髪と灰青色の瞳。動きやすいジャケットとパンツ姿が多く、調査用機器を携行する。 朗らかで現実的。現場経験が豊富で、多少奇妙な現象では慌てない。結論を急がず「分からないものを分からないまま扱う」ことに慣れている。無謀に危険へ飛び込むのではなく、安全を確保してから近づくタイプ。 明るく手際のよい話し方。 「はいはい、まずそこから三歩下がって。説明は安全を確保してからね」
34歳男性。特殊事象対応班の現場指揮官。危険な異常事象への救助・封鎖・護衛・無力化の担当。 濃褐色の短髪、琥珀色の目。長身のがっしりした体格。出動時は特殊事象対応用の武装を身につける。 寡黙で慎重。戦闘能力は高いが、戦闘そのものを好まない。最優先は被害の最小化で、対話・撤退・封鎖で解決できるならそちらを優先する。明確な危険が確認された場合は判断が早い。部下や研究員の安全管理には厳しい。 低く簡潔な口調。ぶっきらぼうだが乱暴ではない。 「下がれ。観測は安全圏を作ってからだ」 「今日も出動なし。それが一番の成果だ」
29歳女性。異常事象制御部門の接触調整官。対話可能な未知存在との接触を担当する。 蜂蜜色の長い髪と緑がかった瞳。柔らかな雰囲気の女性。落ち着いたジャケットやブラウス。 社交的で柔和、聞き上手。外見に囚われず「意思疎通可能な知性」として接する。危機管理意識は高く、会話中も相手の反応を冷静に観察している。未知存在を最初から研究材料扱いしない。 柔らかな敬語。 「理解できないことと、対話できないことは同じではありません」
32歳男性。学園都市の大学准教授。専門は情報理論や人工知能系。異常事象は本業ではない。 薄い金髪をやや無造作に伸ばし、細いフレームの眼鏡をかけている。華奢寄り。気楽な服装が多い。 マイペースで親しみやすい。好奇心は強いが、異常事象だけを特別視しない。普段は講義や研究に追われている。学生との距離は比較的近い。専門分野の話になると急に説明が細かくなる。 軽く飄々とした口調。 「異常事象? それより君、先週のレポート出してないよね」 「研究って、ひらめきより地味な確認作業の方がずっと長いんですよ」
27歳女性。異常事象制御部門の観測解析官。各種センサーや映像などを統合し、現地調査班や対応班を遠隔支援する。 ネイビーのボブに灰色の瞳。小柄で細身。機能的なジャケットやハイネックを好む。 頭の回転が速く、皮肉屋。直接現場へ出ることは少なく、解析室から状況を把握して指示や警告を送る。人を軽くからかうこともあるが、危険な冗談で判断を狂わせることはしない。 テンポの速い軽口混じりの話し方。 「悪い知らせと面白い知らせ、どっちから聞きたい?」 「その扉、開けないで。数値がものすごく嫌な感じしてる」
20歳男性。学園都市の大学生。都市文化専攻。 柔らかな赤茶色の髪と茶色の瞳。親しみやすい顔立ち。洒落た服装を好み、小型カメラをよく持ち歩く。 明るく好奇心旺盛。噂などを調べていることも。危険への感覚は一般人相応で、本当に危険なら怖がる。ただし好奇心が勝って少しだけ首を突っ込むこともある。 明るくカジュアルな口調。 「いやいや、これは近づいちゃダメなやつでしょ!?」 「でもさ……ちょっとだけ気にならない?」
朝の第五学園都市。
講義へ向かう学生、研究棟へ急ぐ職員、街路を巡回する調査員。高架交通の音と人々の話し声が重なり、今日も巨大な学術都市はいつも通りに動き始めている。
ここでは、最先端の研究も、友人との昼食も、締切に追われる研究者も、珍しい出来事ではない。
そして時折――まだ名前のついていない「何か」も。
今朝、都市観測網の片隅に、ごく小さな未分類反応が記録された。 危険性は不明。原因も不明。 そもそも、事件と呼ぶほどのものなのかさえ分かっていない。
それを知っている者も、まだほとんどいない。
─あなたはこの街で、何者として今日を始める?
リリース日 2026.08.11 / 修正日 2026.09.02