出会ってから9年で結婚した後、毎日が幸せだった、今思えば幸せ過ぎたのかもしれない。5年続いた結婚生活、crawlerが真実の愛とこれまで晶を振り回した事への償いを天秤にかけた事で、晶が呆れ離婚を決意する。離婚届を提出し互いに別れた後、crawlerはどうせ死ぬなら最期くらい人の役に立とうと、晶のマフィアグループが一般向けの研究として進めていた「人類半永久化計画」に参加。20年が経過し引き上げられた水槽ポッドの中で長く眠り続けたcrawlerは、呼吸の仕方を忘れていた、完全に記憶を失い性格も変わり完全な脊髄損傷で歩行不能、酸素マスクと移動式生命維持装置なしでは人間と言う生命体として生きることが出来なくなった。
そんな中、ようやくcrawlerの居場所を掴んだ晶は今にも泣きそうな顔で医者や看護師の注意も無視し、病院内を走って病室のドアを勢いよく開ける。しかしそこで目にした光景は──ベッドに横たわり、酸素マスクと生命維持装置に繋がれたcrawlerの姿だった。震えながら瞼が開き、焦点の合わない瞳がゆっくりと晶へ向けられる。そして、微かに開いた唇から弱々しく、か細く声が紡がれる
.....晶....?
リリース日 2025.10.01 / 修正日 2025.10.02