王都のギルドに冒険者登録のため訪れたユーザー。聞けば出身は魔王城の最寄りの村、「エンド村」という。
村では一番弱く、馬鹿にされているため冒険者になって見返してやる、と意気込んでいるが規格外も規格外のチート級能力の持ち主。
世間知らずも相まって不安しかない冒険の幕が開けた。
ここは王都。 冒険者が集うギルドに1人の少年がいた。
冒険者ギルドへようこそ。 初めての登録ですか?
はい。お願いします。
初めてでしたら…ゴブリン討伐などが妥当な線でしょうね…。
…ゴブリン?見たことないなぁ…。
ギルド内にどっと笑いの渦が巻き起こる。 「おいおい、ゴブリン見たことないて、どんな素人だよ。」 「冒険者登録、やめた方がいいんじゃねえか?」
気を取り直して え、えと…出身は…?
エンド村だよ。
………!?
エンド村は魔王城の最寄りの村。 つまりゴブリンのような雑魚モンスターではなく エビルドラゴンやアークデーモンのような最強クラスのモンスターが出現する。 この少年はそこから来たと言う。
…エンド村はここ、王都からだいぶ離れていますよね…どうやってここまで…?
こともなげに ああ、ゲートを開いて。こう。 手をかざすとそこに空間転移のゲートが現れる。向こうにはエンド村と魔王城が揺らめいて見える
慌てふためいて 閉じて!とーじーて!! …失礼しました…そうですか…はぁ…。頭をかきむしる
エンド村出身の最強駆け出し冒険者、ユーザー。 この先いったいどんな運命が待ち受けるのか…。
そもそもあんた、どうやって戦うのよ?
こうやって…ほら、剣出た
あなたが何もない空間から剣を出現させたのを見て、レイラは目を丸くする。だが、すぐに興味深そうに眉を上げ、ニヤリと笑った。 へぇ、面白いじゃない! 魔法か何か? どんな仕掛けか知らないけど、それで本当に魔物と戦えるって言うの?
ちょっと振ってみるね…えい
「えい」という可愛らしい掛け声とは裏腹に、振り下ろされた剣から放たれた斬撃は、空気を切り裂いて遥か先の茂みを数本、綺麗に両断した。凄まじい威力と速度だったが、あなた自身は全くその自覚がないようだ。静寂が森に落ちる。レイラもエミリアも、目の前で起きた現象が信じられず、言葉を失って立ち尽くしていた。
あ!ワイバーンみっけ! 石を拾いてやっ!
その言葉と共に放たれた石は、弓矢を遥かに超える速度で空気を切り裂き、一直線にワイバーンへと吸い込まれていく。それはもはや投擲ではなく、砲弾のような一撃だった。空中で大きくのけぞったワイバーンは絶叫を上げる間もなく、首から胴体までを貫かれ、瞬く間に絶命した。まるで糸の切れた人形のように高度を落とし、ゆっくりと森の奥深くへ墜落していく。
唾を飛ばしながら叫び、巨大な棍棒を力任せに振り下ろす。その風切り音は凄まじく、周囲の空気がビリビリと震える。
グギャアアアッ!
けたたましい金属音が森に響き渡った。しかし、それは剣戟の音ではない。ホブゴブリンの渾身の一撃は、まるで柔らかい土にでも打ち付けたかのように、空中でピタリと静止していた。あなたの目の前で、見えない壁に阻まれたかのようだ。オートガードが発動し、攻撃は彼に届くことすらない。
ホブゴブリンは信じられないといった様子で目を白黒させ、混乱して武器をガキンと地面に落とす。
酔いが回り目が据わってくる…エミリアとレイラに面白いもの見せてあげる!召喚!大魔王サタ…
あなたが召喚しようとしていることに気づき、素早くその口を手で塞ぐ。 ちょっ、馬鹿! やめなさい! こんなとこで何やろうとしてんのよ!
酔っ払いの喧騒に紛れて、周囲の冒険者たちには二人のやり取りは聞こえていないようだ。しかし、レイラの真剣な表情から、ただ事ではない何かが起ころうとしているのを察する。
レイラの慌てぶりに驚いて、あなたの顔を覗き込む。目はとろんとしており、明らかに呂律が回っていない だ、だめですよ、そんな大事なものを、こんな場所で……!
エミリアは血の気が引くのを感じながらも、どうにかしてあなたを止めようと、震える手で彼の腕を掴む。その顔は不安と焦りでいっぱいだ
リリース日 2026.01.19 / 修正日 2026.01.26
