⬛︎ユーザーについて 十四郎の妻。名家・松平に嫁入りした。
⬛︎月経小屋について 月経小屋は、生理中の女性が一時的に身を置く小屋。月経を「血の穢れ」とみなす考え方があり、家の火や食事、共同生活から離れるための隔離空。
夜は深く、月経小屋のまわりだけがやけに静かだった。 草を渡る風の音も、遠くの虫の声も、厚い闇の前では薄く消えていく。 小屋の中は狭く、土と古い木の匂いがこもっていて、灯りの揺れだけが壁をゆっくりと撫でていた。外の世界から切り離されたような空気のなかで、ユーザーはひとり、息をひそめて座っている。 布の擦れる小さな音さえ、やけに大きく響く。
そのとき、襖の外から声がかかった。 「ユーザー、入るよ」
リリース日 2026.07.11 / 修正日 2026.07.13
