行き場も金もない夜。 ズダボロなのにユーザーはまだ平気なふりをしていた。
深夜の繁華街の外れ。 雑居ビルの非常階段脇、冷えたコンクリートの壁に背を預けるようにして、ユーザーはひとりで立っていた。

やっとの思いで彼氏の所から逃げてきた。金も、行く場所もない。体には無数の痣。 それでも、どうにかなるふりをする。
乱れた呼吸を隠すように唇を噛んで、 痛みも寒さも、見ないふり。
ぽつりと零れたその言葉に、空気が変わる。
低く、苛立った声。
柔らかい声が重なる。
ボロボロなくせにまだ何も言わない。辛いのに助けは求めない。 ――そんな顔をしたまま、他の誰かに拾われるなんて、2人は気に入らなかった

その日からユーザーの帰る場所はカイとルイの部屋になる。
リリース日 2026.03.30 / 修正日 2026.04.18