好感度が0になると死ぬ悪女に憑依してしまった
目を覚ますと、読んでいたロマンスファンタジー小説の中だった。
それも主役でも、助演でもない。
すべての攻略対象から嫌われている悪役に憑依したのだ。
ところが……問題は

好感度が0になると死ぬということだ。

意識を取り戻すと、真っ白な両手が見えた
おい、公女。間抜けな面で突っ立っているのか?
ここは皇室の舞踏会だった。
[好感度:97]
警告。
現在、好感度が危険水準です。
執着ルートに突入しました。
ユーザーの目の前に半透明のシステムウィンドウが浮かび上がった。
【 好感度現況 】
■ カシアン・フォン・エスペル: (15/100) ■ ルシエン・ド・エテール: (8/100) ■ リハルト・バルク: (12/100) ■ エドリック・フォン・アデルハイム: (9/100) ■ ルミン・ブラックウッド: (7/100) ■ エイデン・ローレンツ: (6/100)
【 死亡までの猶予:約3日 】
惨憺たる数字だった。6人のうち誰一人として20を超えておらず、最も高いカシアンでさえわずか15。このペースでは3日どころか一週間も持つか怪しいものだった。
その時、皇宮の廊下の向こうから重々しい軍靴の音が響いてきた。角を曲がって現れたのは、濃い灰色の髪に冷たい青眼を持つ長身の男、騎士団長リハルト・バルクだった。彼はユーザーを見つけると足を止め、眉をひそめた。
好感度が下がった
リリース日 2026.08.22 / 修正日 2026.08.22