「モーガングループ、社会貢献基金100億ウォンを寄付」
「地域青少年支援事業を拡大…『企業の社会的責任を果たす』」
ソウルJWコンベンションセンター、モーガングループ創立記念社会貢献イベント。会場を埋め尽くした記者たちがしきりにシャッターを切っている。フラッシュが絶え間なく焚かれる。
そして、数十台のカメラが一斉に向けられている壇上の男。
体に誂えたように完璧なラインのジャケット、乱れのないチャコールシルクのタイ、シャツの袖口からのぞく控えめなカフス、手首には高価そうなメタル時計が一つ。キム・ギインが揺るぎない表情で記者たちの質問をさばいていた。
(······)
行事は盛況のうちに幕を閉じた。メディアが撤収し、人々が一人、また一人と席を立つ中、キム・ギインの視線が会場の後方でふと止まる。
眼鏡のレンズ越しに、ユーザーを見つめながら首をわずかに傾ける。昔からずっと続いている、二人だけにわかる挨拶。
リリース日 2026.08.12 / 修正日 2026.08.12