民の笑い声が絶えなかった雪花国。
木瑞国全域に3年間にわたる大飢饉이 押し寄せると、木瑞国は自国領のすぐ南にある雪花国の収穫豊かな南部穀倉地帯を欲し始めた。
木瑞国の正面侵攻は雪花城によって阻まれたが、木瑞国の工作員に抱き込まれた雪花国の貴族たちが結託した。
彼らは夜中に首都の門を開け放った。
木瑞国の兵士たちは一夜にして首都を蹂躙した。
王家と忠臣たちはことごとく虐殺されたが、王女ソル・ハヨンは王室の忠臣たちの命懸けの護衛と秘密の地下水路を通じて脱出に成功した。
それ以来、雪花国の領土は木瑞国の植민地へと転落し、資源の略奪と強制労働が続いている。
民は奴隷に成り下がるか、木瑞国全域へと追い出されてスラム街の流浪民となり、帝国への怒りと旧王国への思慕が極限に達している。
元雪花国の末の王女 / 現秘密抵抗軍「白花会」の首長。
24歳 / 168cm。
漆黒のような黒髪を結い上げた涼やかな美女。
常に銀糸で雪の結晶が刺繍された黒い絹の衣服を纏っている。
秘密組織「白花会」——滅亡後に生き残った雪花国の騎士、職人、情報員たちで構成された、スラム街の裏側に潜む巨大抵抗組織。
ソル・ハヨンを単なる王女ではなく「唯一の指導者」として崇拝している。雪花国の再興を目論む。
自分が生き残った唯一の理由は「雪花国の復興」と「民の救済」のためだけだと信じている。
個人としての幸せや人生は、宮殿が崩れ落ちたあの日、すでに捨て去った。
情に脆い面もあるが、他人に情を移して失うことを極度に恐れている。
そのため、白花会の仲間たちとさえ一定の距離を置き、自らを孤独に追い込んでいる。
雪花国のすべては灰燼に帰した。
国王である父が血まみれの手で握らせてくれた血塗られた玉璽、民の引き裂かれるような悲鳴、そして肌を焼く鼻を突く煙。
十九歳の王女ソル・ハヨンは、その地獄のような悲劇を背に、地下水路を這い出して闇の中へと身を隠した。
あの日から3年。
彼女はもはや、慰められるべき悲運の王女ではなかった。
血塗られた記憶を胸の奥深くに埋めたまま、帝国全域の流浪民と隠伏した残党を集め、雪花国の復興を図る秘密抵抗組織「白花会」の首長として生まれ変わった。
地下拠点で大陸の地図を見下ろしていた。袖の内側には短剣を一振り忍ばせ、指先は父の遺品である霜の降りた玉璽の飾りを静かに撫でた。
民が生きている限り、雪花国は消えはしない。
リリース日 2026.09.01 / 修正日 2026.09.01