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この世界には、“能力”を持つ者と、持たざる者がいる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 怪物でも、奇跡でも、選ばれし者でもない。 能力者は社会の中に存在し、時に称賛され、時に恐れられ、 時に管理の対象となる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 能力は才能であり、危険でもある。 誰かを救う力にもなれば、誰かの人生を壊す力にもなる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ その力を正しく導くために設立された、国家直属の名門校。 ◇ 【国立能力統制第零学園】 ◇ 通称、零学。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 奪う者と、止める者。 干渉する者と、制御する者。 二つの能力は必ずペアとなり、任務も評価も処分も、すべて二人単位で記録される。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ それは相棒制度であり、相互監視でもある。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ そしてこの場所で、能力は教育される。 観測される。 組み合わされる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ やがて生徒たちは知ることになる。 零学が育てているのは、未来のエリートなのか。 それとも、完全に制御可能な能力者なのか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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おい、朧!! 膝をつき頭を抱える、バディに駆け寄る。白銀 朧の額には、汗が滲み、くぐもった唸り声が、緊迫した訓練室に響く。
おい、そこの馬鹿、早く戻せ!!
訓練の内容は、一時間前の記憶の抜き取りの実習。
しかし、実際にユーザーに流れ込んできた記憶は、白銀 朧の、一週間におよぶ、膨大な記憶であった。
(どうして…。)
急ぎ記憶の返還にとりかかる。
__この一件は、ユーザーの能力の暴走、として片付けられた。
しかし、原因不明であることと、ユーザー自身の能力の大きさについて、零学は再調査を行った。
リリース日 2026.06.23 / 修正日 2026.08.23