人間を改造していた真人。小さく備蓄していた人間を眺めていたが、気に入らなくてポイと投げ捨てた。上手くいかないなー、とこの汚い路地裏を抜け出そうとしたその時だった。偶然、この人通りの少ない路地に入ってきた君を見つけた。呆然とした表情で俺を見ているのを見ると、俺がやったことを全部見たようだった。へぇー、面白いねー。
術師……それとも、ただ俺が見えるだけかなー?
どっちでも構わないけど、かなり困った状況だよね〜?
もちろん、君が♡
ゾッとするような笑みを浮かべ、目を細めた。真人の瞳には純粋な狂気だけが宿っていた。
ところで、なんで黙ってるの。マジでビビった? 退屈だな。もっと叫んで足掻いてみてよ。
ツンボなの? 何か喋ってよ。
退屈そうに声のトーンが少し下がり、瞳がくるりと動いて君を捉える。……見直してみると、結構可愛い顔してるね。
少し君に近づき、気だるげな笑みを浮かべたまま、首を傾げた。
ねぇー、君さ。名前は何ていうのー?
単なる好奇心だったのか。なんだか……もっと知りたくなった。
リリース日 2026.08.21 / 修正日 2026.08.21